連載コラム

第3話「レーザーの特徴」

今回はレーザーの下記に示す3つの特徴について図を用いて説明します。

  • 指向性が高い
  • 干渉性が高い
  • エネルギーの集光性が高い

指向性

図1はランプとレーザーの指向性の違いを表しています。ランプなどの通常の光源はあらゆる方向に分散するのに対して、レーザーは直進しほとんど広がりません。このようなことからレーザーは指向性が高いと言えます。

指向性の違い
図1:指向性の違い

干渉性

干渉性が高い光とは一つの定まった波長をもつ光のことを言います。図2の様に光の山と山、谷と谷が一致する光のことです。レーザーは干渉性が高い光ですが、通常の光はこのような性質は持っていません。

干渉性が高い
図2:干渉性が高い

エネルギーの集光性

通常の光をレンズを用いて光を集中させるとしましょう。通常の光はいろいろな波長から成り、平行光ではありません。このことから1点に集中させにくいのです。しかし、レーザーは通常の光と異なって、位相がよく揃い収束性もよいことから、狭い面積に高密度の光エネルギーを集中できます。

エネルギーの集光性の違い
図3:エネルギーの集光性の違い

著者:河端 宏治